2020.12.24
寺子屋DX

第13回 親子関係

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皆さまこんにちは。
教育グループ発信のコラム、『DX 寺子屋』、第13回です。
 

 
今回は親子関係についてお話します。
モデリング形式がフィーチャーベースでパラメトリックの場合に考慮しなければならないのが
親子関係です。
 
 
この場合のモデリングについて親子関係に関わるポイントを挙げてみました。
  
・フィーチャーと呼ばれる工程を積み重ねてモデリングをする。
・工程は履歴として残る。
・履歴を遡って修正を加えることができる。
・作成工程の順序を入れ替えることができる。
 
 
工程を重ねる際、元ある形状に対してどう関連するのかを考慮する必要があります。
 
形状の位置決め、高さや大きさの制御などなど・・・
これらは、既にある形状に参照をとって決めることができます。
 
参照に関しては前回お話しました。
第12回 参照
 
フィーチャー作成時に選択するスケッチ平面、参照平面、整列、寸法配置など、
既存のフィーチャーから参照を取り、関連付けられることにより、親子関係が発生します。
 
こちらのモデルでは、円柱の元となるスケッチを下図のように描いています。
円の位置決めとして、直方体の2面から参照をとっています。
 
 

 
 
この時、参照を取られる側が「親」、参照を取っている側を「子」と呼びます。
 
 
 
 
 

  
 
この状態で直方体の高さに変更が加わった場合、
円柱はその場から動かないのではなく、高さの増加分、始まりの位置が変更され
飛び出ている円柱の高さを保ちます。
これは直方体の上面にスケッチ平面がとられていて、そこから形状が作成される、
という指定になっているためです。
つまり直方体上面の位置が変われば、スケッチ平面の位置も伴って変わり、
円柱の高さの始まり位置が変わる、ということです。
 
 

 

 
このように、関連付いているものに変更が加わった場合、その子にも影響があります。
そのため、モデリングを進める上で、このことを気に留めるか留めないかで、
モデルの扱いやすさが変わってきます。
どのような変更が入る可能性があるのか、わからない場合もあるかと思います。
しかし、例えば、この位置からのこの距離が変更されやすい、だとか、
これとこれの距離は保ちたい、もしくは変更されたらその分こちらにも
同じだけ変更が必要だ、など、もしわかる部分があれば、それを考慮した参照の取り方、
親子関係の作り方をしておくことをおすすめします。
 
 

 
 
もし、円柱の高さを直方体の上面から制御するのではなく、
直方体の高さには影響されないようにしたい、という場合は、いくつか方法が考えられます。
どの部分の値を保ちたいのかによるのですが、
ひとまず底面からの円柱の高さを決めておきたいという場合を考えるとすると、
一番簡単なのは、スケッチ平面を変更することです。
直方体の底面位置にスケッチ平面をとり、上に向かって数値を指定して
円柱を作成すれば、直方体の高さに円柱の高さが影響されることはありません。
この時、円柱は直方体の高さに依存した親子関係がない状態です。
 
 


 
 
ただ、この場合、変更前の形状と同じにするためには、直方体の高さ+円柱自体の高さを
足した数値で円柱を作成する必要がありますね。
今回のモデルの場合、直方体の高さが150mm、飛び出ている円柱の高さは120mmです。
そのため、指定する高さは、その2つの和である270mmです。
 
 

 
 

 
 
形状同士が重なり合うような作成の仕方をしても問題はありません。
こういったモデリングをした場合の結果ですが、自然と一体化するCADもあれば、
作成した形状がそれぞれ個別認識になっていて、ひとかたまりにする場合には、
その指示が必要なCADもあります。
 
 

 
 
この時、このモデルの中で、他にも270mmの高さに参照をとる必要がある場合、
予め基準の平面を作っておくのも1つの手です。
 
 

 
 
端面に基準を配置しておくことで、この基準を参照にモデリングを進めることができます。
適切な位置に基準を用意しておくことで参照関係がすっきりし、
結果的に親子関係がわかりやすいモデルとなります。
 
さらにこの時、直方体の底面に基準となる平面がある場合は、直方体の底面を参照にするのではなく、
基本的には基準平面を参照にした方が良いです。
直方体が基準平面から浮くような向きに移動していく可能性があり、直方体と円柱の距離感が
大切な時はこの限りではありませんが、大抵の場合はなるべく基準となるものは基準から作成した方が良いです。
つまり、より古いフィーチャーから参照を取った方が、親子関係が複雑にならずに済むということです。
 
あまり考えずにあちらこちらから参照をとってしまうと、
何か修正を加えた時に、思わぬところが連動して動いてしまったり、
動かしたくない位置が実は変わってしまっていたことに気付けない、
など不都合が生じやすくなります。
扱いやすいモデル作りのためには、この「親子関係」への配慮が不可欠です。
 

 
 
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