2020.12.11
寺子屋DX

第12回 参照

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皆さまこんにちは。
教育グループ発信のコラム、『DX 寺子屋』、第12回です。
 

  
今回は3DCADモデルを作成する上で大切な『参照』について触れます。
 
はじめに、コラムの流れをお伝えします。
①参照とは
②基準となるもの
③参照を使ったモデリングの例 -1
④参照を使ったモデリングの例 -2
 

  
ちなみに、今回はフクロウが普段使用している
パラメトリックモデリングタイプのCADで紹介します。
 
 
①参照とは
 
『参照』とは何かというと、
モデリングをする上で位置関係や基準を決めるものです。
そのため、モデリングをする上で、無くてはならないものです。
 
『参照を取る、参照にする・選ぶ。』という言い方をします。
 
基本的に形状の基準や参照として使用するものは非ソリッドフィーチャーです。
ソリッドフィーチャーも別のソリッドフィーチャーの参照に使用できますが
参照は基準となるものから取るのが好ましいです。
 
基準には、平面、直線や曲線、点等があります。
 
 
②基準となるもの
 
①で、モデリングをする際にソリッドの位置関係や基準に
非ソリッドの参照が使用されると書きました。
 
私、フクロウが使うCADでは、モデリングの基準や参照となるものを
『データム』と呼びます。
 
データムには以下のものがあります。
 
①データム平面・・・・参照用の平面。無限の広さを持つ。
②データム軸・・・・・円柱や円弧の中心を示す中心線。無限の長さを持つ。
③データム点・・・・・データム平面、データム軸等のデータムを作成する参照に使用。
④データム座標系・・・XYZ方向の座標。
⑤データムカーブ・・・ガイドに使用されるライン形状。直線だけでなく円弧や円、曲線も描ける。
 

 
データムは非ソリッドであるため、複数作成しても形状自体に影響はありません。
一方で、むやみに作成すると、どのフィーチャーから参照を取ったかが
分かりにくくなる事もあります。
効率よく使用するように心掛けると良いです。
 
作成したデータムは、必要に応じて表示・非表示の設定が可能です。
ソリッド部分が確認し辛い場合に、特定のデータムを非表示にするなんてことも出来ます。
 
 
④参照を使ったモデリングの例 -1
 
第6回『ソリッド、サーフェス』で以下のように書きました。
『3DCAD上でモデルを作成するときは、何もない空間にはいきなり作れず、
仮想的な基準面を用意する、というものが機械系CADには多いです。』
 
文中の『仮想的な基準面を用意する』というのが、ここでのデータムのことです。
初めにモデルを作成する時は、データムも何も無い空間が広がっています。
モデリングをするにも、基準となる位置や境界が無ければ作成は出来ません。
 
そのため、まず以下のものを用意します。
・原点0を示すデータム座標系
・データム座標系に交差するデータム平面 3平面
 
これらのデータムがあって初めて境界ができ、位置関係が設定出来ます。
原点0の座標系は『デフォルト座標系』、
3平面は、『ベースフィーチャー』または『デフォルトデータム』と呼んでいます。
 
 

 

 
大切なことは、意図を持って位置を決めることです。
例に挙げた立方体は1フィーチャーで作成した、ごくシンプルなモデルです。
ですが、より複雑で緻密な形状を作成する場合、
最初に配置した影響がその後のフィーチャーまで及んでいきます。
用途に応じた位置で作成することがミソです。
 
 
④参照を使ったモデリングの例 -2
 
データムを作成する時は、基本的に基準やデータムから参照を取ります。
そうすることで、形状が変更されても直接的な影響は回避出来ます。
 

例)
立方体の形状を変更
ケース①.データム平面(A)は、デフォルトデータムを参照に取り、オフセット50㎜の位置に作成。
 

 
立方体を円柱に変更しても、デフォルトデータムが参照のためデータム平面(A)に
影響はない。
 
 
ケース②.データム平面(A)は、立方体の正面を参照に取り、オフセット50㎜の位置に作成。
 


 
平面が円柱面に変わったことで参照が無くなりデータム平面(A)に影響する。 
 

   
今回はここで終わりにします。
 
今回取り上げた内容は、ごくごく基本的なものです。
更に理解を深めていくと、モデリングの奥深さ・面白さを知ることが出来るのではないでしょうか。
参照を有効に活用すると、モデリング構成が簡潔で分かりやすくなります。
結果的に、修正がしやすいモデルになります。
 
その上で、どのフィーチャーから参照を取っているかフィーチャー間の関係性が重要になります。
この関係性を『親子関係』と呼びます。
親子関係に関しては、またの機会に紹介させて頂きます。
 
ここまで読んでくださり、どうもありがとうございます。
   

 
それでは★
 
 
 
 
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