2020.10.30
寺子屋DX

第9回 そもそも CADとは

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皆さまこんにちは。
教育グループ発信のコラム、『DX 寺子屋』、第9回です。
 

 
このコラムも9回目となり、これまでにCADや図面のことを書いてきました。
弊社HPでもCADという言葉はとてもたくさん出てきます。
しかし、実はCADのことを細かく説明しているところはないということに気が付きました。
 
そこで今回は、「そもそもCADとは」というテーマでお送りします。
こちらのページに辿り着いてくださる時点で、もうご存知な方が多いのかもしれません。
そんな方は、改めて復習がてら、またはどう説明するのか、なんてところに着目しながら
お付き合いいただけますと幸いです。
 
まず、この「CAD」というのは略称です。
正式名称は「Computer Aided Design」です。
頭文字をとって「CAD」なんですね。
 

 
日本語訳は「コンピューターによる設計支援」が当てられることが多いです。
コンピューター上で図面を描いたり立体形状が作成できたりするソフトがCADと呼ばれています。
 
「CAD」というのはソフト一般の名称です。
そのため、一口にCADといっても色々なものがあります。
 

  
身近なもので例えてみると、「パソコンのソフト」が「果物」という区分けだとしたら
「CAD」は「柑橘類」と同じような階層でしょうか。
 

 
柑橘類は果物のカテゴリーの一つですが、個々にはみかんやレモンなどが存在します。
CADも個々にメーカーの違うものが存在し、それぞれに特徴が異なります。
 
近年、パソコンの高性能化やクラウドの充実などから、様々なCADが生まれ、どんどんできることが増えています。
3DCADを使ったモデリングの仕方も一通りではなくなりました。
モデリング形式の違いについては第5回で取り上げておりますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。
 
 → 第5回 パラメトリックモデリングとダイレクトモデリング
 
機械製図において、CAD自体は便利なものだと思います。
手描き製図と比べてどんなところが便利なのかをご説明します。 
 
図面を手描きすると、線を変えたいとなれば綺麗に消して新たに描き直す必要があります。
大きく変更になる場合もそうですし、少しずらしたい、となっても、
紙に描いてあるものは簡単にはずらせないので、作業としては大幅な修正をかけることになります。
線を消す際には、うっすらとでも残らないようにしなければなりませんし、
紙に大きなダメージが残らないように配慮しなければなりません。
 

  
この作業工程を大幅に効率化できるのが2次元CAD(2DCAD)の存在です。
コンピューター上であれば、線を消して描き直すのも容易ですし、消す、という指示をすれば
うっすら残るなんてこともありません。
そもそも線を描くのだってとても簡単です。
気を付けなくても、水平という指示をして線を描けば少し右下がりになってますよ、なんてこともありません。
これによって図面の修正や作成にかかる時間が大幅に短縮されたことでしょう。
 
そしてその後に登場したのが3次元のCAD(3DCAD)です。
図面はモノづくりには必須ですが、平面的であるため、
立体物を表すのに、色々な方向から見た絵を用意する必要があります。
例えば以下の形状を平面で表現するとしたら、3方向から見た絵が必要です。
  

 
(実際にはこの表示の仕方だと足りないのですが、図面には断面や隠線という便利な表示方法があります。)
 
 

 
  
また、それを見て頭の中で立体形状をイメージするわけですが、これは誰でもが簡単にできるわけではありません。
実際、図面を見慣れていない方は、上の①~③の絵を見て、
そのさらに上の傾けて表示されている立体形状を想像するのが難しく感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
それに対し、3DCADでは立体物を作成できるため、コンピューター上で360度回して眺めることができます。
そのため、その立体を見れば誰でも、すぐにその形を認識することが可能です。
  
また、3Dのデータがあれば、その形を3Dプリンタで造形して、コンピューター上から現実の世界に取り出したり、
重さの算出をしたり、強度計算をすることができます。
それに3Dのモデルがあれば、先日弊社ブログで取り上げたVRでデザインレビューなんてこともできますね。
  
 → VRでデザインレビュー 
 
ここまで良いことばかりを書いてきましたが、3DCADを使いこなすには、
そのCADの特徴をしっかりと捉える必要があったり、ちょっとしたコツが必要であったりします。
そのため、弊社に入社する社員にはCADの使い方をしっかりと学ぶ機会を用意しています。
 
弊社教育については、リクルートページに記載しております。
 → リクルートページ
 

  
 
 
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