2019.09.17
本社

PDMって何?

写真

【CADのプロフェッショナル集団】ダイテックスのシステム担当Mです。

今回は、会社内で作成・編集される様々なデータの管理・運用についてのお話をしたいと思います!
当社は数百人規模の会社ですが、大手の企業では数千・数万の社員の方々がおり、
設計部門ではCADデータや図面データ、経理部門なら契約書や請求書など、
様々なフォーマット、且つ膨大の量のデータが日々作成・編集されています。

これらを一般家庭で扱うように、自分のPCのフォルダに保管していては仕事は効率的に進みませんよね。。。
同じ仕事に関係する人たちで、常に最新のデータを共有する必要があるのですが、
そこで問題なのが複数の人でデータを共有する事によるリスクです。

具体的には、『知らない間に誰かがデータを編集・削除してしまった』、
『同じファイル名のデータが複数のフォルダに存在し、どれが正しいデータかわからない』などの問題が必ず発生します。
当社のような比較的規模も小さく、同じ業務を担当するメンバーが近くでコミュニケーションが取れる環境であれば、
そのリスクも少なくはなりますが、それでもトラブルはつきものです。

そこで登場するのがデータ管理システムという概念です。
我々のようなCAD・設計の業界ではPDM(Product Data Management)と呼ばれているものですが、
CADや図面のデータだけでなく、仕様書や技術情報などの文書データを含めた製品開発情報を一元管理すると同時に、
例えばAさんがとあるデータを編集している時、他拠点のBさんが同じデータを編集しようとした際には、
Aさんが編集中であることを明示(若しくは編集不可)したり、設計が完了したCADデータを課長が承認したら、
それ以後はそのデータを変更・削除する事が出来なくなるとなどの運用管理を、ブラウザ上で行う事が出来ます。

現在では、PDMをベースとし、開発工程だけでなく製造や保守などの後工程までを一元管理する
PLM(Product Lifecycle Management)というものに進化しています。
当社が得意としているCADであるCreoでは、Winchillという製品がこれに該当しますが、
最近ではオープンソース(ライセンスフリー)のPLMであるAras Innovatorというソリューションも出て来ており、
私自身も注目をしています。
しかしながら、ファイルサーバーの構築や設定に、相応の技術や期間(+もちろん費用)が必要なので、
導入までのハードルは高いんですけどね・・・(;´Д`)

SHARE:
  • Twitter
  • facebook